2007年8月14日火曜日

まだ降らない流星を感じながら

細い蜘蛛の糸をたどって
こうして夏のもやの海に沈む街や
冷たい小川や マイナスイオンの林や
出はじめた星や
昼の熱を残すアスファルトや
草いきれや しつこい羽虫や
高速道路の照明や まっくらな浜辺の花火や
低くとぶ飛行機の照明や 外海の大きな波に
知らない間にこわばっていたモードを
ゆっくり溶かすのを見てる。





「その日その時というのは二度と来ない。
その日どうだったかが巡り合わせという事だ。」
(『セクシーボイスアンドロボ』)





「まったくな 森羅万象に比べりゃ
おれたちなぞちっぽけなものだぞ。
しかしな、それを認めたからといって
行を放棄したり負けてはいかんのだよ。
確かに森羅万象におれたちはかなわんが
その森羅とて実はおれたちにかなわんのさ。
人も森羅も存在するにはそれだけの意味がある。
本当はそこでそのとき出会ったのはなぜなのか、
そのようにしたのはそのように見えたのはなぜなのか
何の意味があるのか、考えねばならんのだ」
(『陰陽師』)





なんて面白いんだろ
それに、きれいだなあ
胸がいっぱいになる

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