MPI滞在をアレンジしてくれた
Tobiasくん一家が旅の最後の晩ご飯を
共にしてくれた。
哲学研究者の奥さんは
気さくな一児のおかあさん。
かと思いつつ、ピシリ、と、例えば
「チベット問題どうおもう?」
とくる。
MPI近くの家畜小屋のにおいがただよう
ロクスケも大好きなミットグッチの絵本Dorfそのままの
小さな村のキュートなレストランで、
本当においしい、ニラに似たハーブでグリルした
白身魚のライス添え(正確には「白身魚のっけ」)に
夢中になっていたので、
ンガグッグ
となってしまい、その情けないていたらくを
帰国後報告すると、みぃこは
「それよかギョーザだ!ってかわせばよかったのに」
あー確かに、それはうまい切り返しだ
折しもTobyは我々がドイツ餃子と呼ぶところの
ニョッキ風の皮に挽肉を詰めたものを
食べていたではないか!!
あのシチュエーションを拾えなかったのは
いかにも情けない・・
それでも、中国のという国にセットされた
覇権主義的性格について、例えば、
「中国」という漢字の意味などを
引き合いにだして説明する。
(その程度な自体情けないんだけど・・)
ドイツ首相がオリンピック欠席をいち早く
表明した矢先で、ドイツ国民(というかヨーロッパの人たち)
にはチベット問題が大きな関心事なのだった。
息子のMax君(やっぱり自動車好き)を
眠らせるために奥さんは帰っていき、
Tobias君は「昨日はMaxを見てくれたし」ということで
奥さんの許しがでてダウンタウンのバーへ。
仕事上の抽象度の高い話をして
ややヒートアップしたのでどこかで
ビールでも飲みたいね、ということになって
じゃあNeckerMullerでビールでも、
ということになる。NeckerMullerは
Necker川沿いの居酒屋兼ブリュワリーなのだが、
Tobyの発音だと「ナカムラ」に聞こえる。
ナカムラでは夜も更けてきたこともあり
パーソナルな話が中心になったが、
不意にTobyが、
ハヤオ・ミヤザキ作品の中では何が一番好きか、
という日本でも「お近づきの印」話題ランキング
トップ10に入る話題を切り出してきた。
Tobyはどれが好きなんだ?と聴いてみると
もちろんPrincess Mononokeも、
Spirited Awayもいいんだけど、僕はやっぱり
Howl's Moving Castleかなぁ。
いやー、確かに!君らしいよ、Toby君!
とやっぱり納得できてしまったのは本当に
面白い体験だった。
しかも、こいつの良さは分かるめぇと
Kiki's delivery serviceの名を挙げると、
ぬおお~それを忘れてた~っという
悔しがりようでなかなかヤルのである。
しかし、Whisper of the Heartを振ってみたら、
これは見てなかったし、知らなかった。
ま、監督という意味ではハヤオ作品ではないし、
この作品は完全女子視点だからね。
そのあと、「○○なら何が好き話」が暫く続き、
「ふぅ、日本人はやっぱテイストあっていいなぁ」
(いや、全然大したこと言ってないんだけどホントに)
僕が海外に行き始めたのは、
大学3年生の時、そのときはこんな状況
考えられなかった。
「僕は日本に行きたい。仕事のこともあるけど、
なによりその文化に触れたいからなんだ」
ジャポニスムってまだ生きてる。
(それはtobyならずとも最近感じることだ)
我が国はまだまだあこがれ要素、
ネタ満載、ってわけだ。
このしめった狭い国土にオランダの街並を再現しちゃったり、
ビルの中に30年代タウンをまるまるパックする
心意気でさ、本気で彼らのあこがれに答えるべく
もう一度「列島改造」すべきだよ。
いやマジで。
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