2007年9月14日金曜日

天からコロコロ

モツァルトほどBGMにしづらい音楽はない。
BGMとして流すと、たちまち「結婚式場」やら
「ホテルのロビー」やら、要するにモツァルトについた
手垢の方が押し寄せてきてじゃまくさいのだ。

もちろん曲や演奏の問題でもあって、
例えば、



"コンセルトヘボウ・ライヴ1978&1992" (アルゲリッチ(マルタ))

はBGMにしようがなんだろうが
手垢とは無縁だ。
(別の意味でBGMにしておけないけど)


オーケストラの「露払い」のあと、
気高い確かな足取りで、
裸足でスカートのすそをちょっとあげて、
天上から階段をコロコロと降りてくるピアノ

ああモツァルトだなぁ



生命の本質は「ある」ということだなぁ

否定はできないよ

閉じることもできない

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